- 病理革命
病理学会が動く!!
日本病理学会総会が4月に行われました。都内会場およびweb開催です。
このシンポジウムの内容がJournalの記事として掲載されました。
「病理診断は医療機関で」という当然のことのようですが・・・
日本中のほとんど大部分の病理検査は、現状では株式会社である検査センターで行われています。この検査センターは医療機関ではありません。
クリニックの先生方へ!!
検査センターから戻ってきた病理の結果がお手元にあれば、ぜひ確認してください!
「病理検査報告書」となっていませんか?
「病理診断書」にはなっていませんね!
検査センターからの病理結果が「報告書」となったのは2016年9月以降です。
何が違うの?
病理診断は、胃潰瘍であるとか癌であるとかの確定診断を行います。これは医者がなすべき医療行為です。医療行為は医療機関で行うものと医療法で規程されていますので、検査センターでは病理診断書は発行できないのです。
で、どうすればいいの?
日本の医療では、内視鏡機器の進化や手術法の発展で病理検査が飛躍的に増えました。ところが病理医数は何十年も増加していません。このため、今までは株式会社の検査センターが病理検査を担ってくれていました。これを医療機関である病理診断科クリニックが増えることで、「病理診断書」を国民に届けていこう、というのが病理学会の指針の一つです。
「病理診断書」は がん保険や生命保険にも重要な書類です。医療機関が作成した「病理診断書」は、医療行為の確定診断になるものです。
患者様もクリニックの先生方も、「病理検査報告書」なのか、「病理診断書」なのか、これからは是非 気にしてほしいと思います。
